価値観や思い込みの原因は1%で分かったつもりになっている

 

どうも、こんにちは。
精神科作業療法士の大祐です。

 

本日は価値観や思い込みの原因は
「脳の手抜き」であるということに
ついて話していきたいと思います。

 

最近の脳科学は非常に進歩しており
いろいろなことが説明できるようになってきています。

 

その中でも人間関係をこじらせる個人の価値観と
思い込みの力というのが分かってきました。

 

脳というのは皆さんもご存知の様に非常に高度な
メカニズムを持っていますが、優秀であるがゆえに
コミュニケーションの場面では
不都合なことも度々引き起こします。

 

同じ状況で同じものを見ていても、
人によって見え方感じ方が全く違ってしまうことがあるのも
この脳の不都合さから来ているといえます。

 

分かりやすく例え話で説明します。

 

メディアでおいしいと評判のパンケーキA店があり、
早速食べに行ったところその近くに別のパンケーキB店が
オープンしていました。しかも行列ができています。

お目当てだったA店は行列もなく、店員さんは暇そうな様子です。
すると、脳の中では実はこんなイメージが沸き起こってきます。

 

「あれ?もしかしたら行きたかったお店は、
本当はそれほど美味しくないのかな…そうか!!
きっと新しくできたお店のほうがおいしいから
あれだけの行列ができているんだ!」

 

この考えをもとにもともと行くはずだったA店を止めて、
新しくできたB店の行列に1時間並んでようやくパンケーキを
食べるのですが肝心の味がいまいちです。

 

しかしそこで自分の選択は誤りだったとは
脳は認めたくないのでこんな風に考えます。

 

「いや、これだけ行列ができているのだから
B店のほうがおいしいはず。
きっともともと行きたかったA店は
ここよりも味が落ちてるんだろう。。。」

 

このような現象を心理学ではバンドワゴン効果と呼ばれ
実際は味の違いを確認したわけでもないのに
自分の選択の正しさを行列ができているからおいしいはずと
いう個人の価値観と思い込みで判断しているのです。

 

それぞれの思い込みによって、
目の前の事実の1部分だけを切り取り、自分に都合の良いように解釈して、
やっぱり思った通りだったと自分を納得させる。
これは言ってしまえば脳の手抜きが原因です。

 

パンケーキを自分の都合よく解釈する位なら現実世界では害は
少ないかもしれませんがこれは人間関係でやってしまうと
非常に大変です。

 

相手の一部分だけを切り取り、過去とつなげて
「やっぱりあの人は性格が悪い」
「やっぱりあいつが私を陥れたんだ」と思い込むと
必ずどこかで人間関係がこじれてきます。

良好な人間関係を築きたければ、こうした脳の癖をきちんと
知ることで自分自身の脳に騙されないようになることが大切です。

 

 

スポンサーリンク

 

そしてもう一つ価値観の思い込みが見られるのがこれです。

 

相手の1%を見て人はわかったつもりになる

 

脳と言うのは相手にレッテルを貼るのも非常に得意です。
この人はこんなタイプの人だとレッテルを貼ることで、
その相手とどんなふうに自分が付き合うかをさっと判断してしまいます。

 

例えばですが、
「血液型がB型だからマイペースなんだ」
「すごく強面で喧嘩も強そうだ」

 

ちょっとした言葉のやりとりや行動から、いろいろなレッテルを
勝手に張ってしまう事は誰でも経験したことはあると思います。

 

しかし、長い付き合いの中で相手を深く知るようになると、
意外にそのレッテルが間違っていることによく気がつきます。

マイペースのように見えるけど意外と協調性もあるんだな、とか
強面だけど実は優しい部分もあるな。など
何気ない言動から相手に対するイメージが変わる
瞬間があるのではないでしょうか?

 

ただし、出会ったばかりの頃に一度相手にレッテルを
貼ってしまうと、相手の本来の姿をそのまま100%で見れなくなります。

 

つまり相手の表面に現れている1%だけを見て
コミュニケーションをとってしまうので、
99%の部分を理解することから遠ざかってしまうのです。

 

価値観の思い込みの強さです。

 

例えばですが「うつ」と言うレッテルがあります。

 

ある女性はちょっと元気がない時に仲の良い同僚に対して、
ランチの席で冗談半分に「私、うつで死にたいわ。」と
話したセリフをたまたま近くの席で耳にした男性社員が
本気にしてしまい部長に
「あのスタッフうつらしいですよ」と報告されてしまったことがありました。
その部長は、ちょうど父親がうつ病で入院していたので
「そうかうつ病なのか・・」
と深刻に受け止めその女性の上司を呼び出して
厳しく指導していないかと、かなり厳しい口調で叱責したそうです。

まとめ

コミュニケーションは主に言葉を使いますが、同じ言語を使うと
どうしても同じ単語から必ず同じイメージが浮かび
同じようなものを見る見方をするとは限りません。

 

個人の価値観と思い込みによって大きく変わります。

 

一般的な定義がある程度固まっている単語ならともかく、
定義が曖昧な言葉ならなおさらイメージはバラバラになってしまいます。

 

ビジネスの世界でよく見聞きするパワハラと言う言葉もその一つです。
上司に精神的にいじめられ、人格まで否定されるイメージをする人もいれば
やりたくない仕事を頼まれただけでパワハラだと受け取る人もいる
などレッテルや名前に対する認識は様々です。