信頼関係を構築するために医療従事者がまず意識していること

こんにちは。
精神科作業療法士の大祐です。

 

今日のテーマは
信頼関係を構築する上で
医療従事者が意識していることです。

 

まず前提として
人間関係を作る上で
コミュニケーションは「意思疎通」という
意味で使われていますよね。

 

意思疎通って人によって
伝わる度合いというか
量は違います。

 

どんなに話しが上手でも
伝わらなかったりしますよね?
逆に言うとそんなに話すのが
上手でなくても伝わることってよくあります。

 

 

この違いの大きな要因に
なっていることは
「話す能力」より
「関係を作る能力が高い」ことのほうが
圧倒的に大切だということです。

 

私たちには耳があるので
話しを聞くことができます。

 

しかし、ある人が言うと
素直に聞けるのに、
別のある人が
同じ内容のことを言うと
聞きたくないなって感じることもある。

 

これが伝わる度合いが
違うということですね。

 

この違いを解消しようとすると
心理学の言葉を使うと
「ラポール」があるかないか。

 

ラポール=信頼関係です。

 

私は医療従事者として
このラポール(信頼関係)構築を
いつも意識して関わっています。

 

では信頼関係はどうやったら
構築することができるのか?

ということになるのですが、
これについてはまず
心の感じ方について
知っておいて欲しい
3つのことがあります。

1,身体(無意識)が作っている

どういうことか説明します。
例えば尊敬する
上司の言葉って素直に
受け入れることができます。

 

しかし、とても嫌い、又は
苦手な上司のいうことは
生理的に受け付けないという
経験をしたことはありませんか?

 

ただ嫌いな上司のいう言葉も
長い経験からの言葉で
あることが多いので、
的を得ていることが多いはず。

しかし、どうしても自分の中で
違和感となり行動が鈍ったりします。

 

この状態は「身体=無意識」が
勝手にブレーキを踏んでいる状態です。

2,「安全と安心」を感じると心を開く

信頼関係が大切だと言われても
嫌いな上司に意識して
心を開くことができるのか?
ということなっていくと思います。

 

これは逆も言えるのですが
あなたが大好きな人に
心を意識して
閉じることができますか?

 

非常に難しいことが
分かりますよね。

 

では私たちは意識して
信頼関係を作ることができないのか?

 

これは違います。

 

無意識は安心と安全と
守るために存在しているので
安心・安全が確保されると
人は自然に心を開きます。

 

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3,リラックスできると感じる人に心を開く

これはいえば当たり前かも
しれませんが
本能的に安全・安心だと
感じる人に関して人は
心を開き無防備な状態になります。

 

しかし、逆に危険だと
感じると心を閉じて
影響を受けないようにするのです。

 

心を開き無防備の状態のいうのは
余計な力が入っていないので
リラックスしている状態ですね。

 

ちなみにリラックスしている状態と
危険を感じている状態では
どちらの方がエネルギーを
使うと思いますか?

 

言うまでもなく危険な状態を
感じているときですね。

 

人は身を守るということが
自然に備わっているので
この能力を安定して
継続させるために
無駄なエネルギーを避けようとします。

 

そのために無意識的に
ストレスを感じる人間関係は、
避けるように
身体感覚を通して
不快な気持ちを起こさせるのです。

 

逆にいうと、
リラックスできる状態の
人間関係はとても心地よいので
エネルギー消費も少なく
長いこと一緒にいても疲れないし
ずっと一緒にいたいと思うものです。

 

以上の3つのことをまず
抑えておく必要があります。

 

そしてこの3つのことを知った上で

無意識が考える
安心・安全の基準が何か?

 

ということになると思います。

 

この答えはとてもシンプルです。

 

それは
「よく分かっているかどうか」です。

 

人は本能的に暗闇や
全く情報がない未開の事には
恐怖を覚えます。

 

知らない環境に影響を受けて
自分ではコントロールできず
自分を守るということに
全力を注ごうとします。

 

これは例えるなら
転校というの例が分
かりやすいと考えています。

 

転校した子供はとても
緊張していると思います。
なぜなら、周りは知らない人しか
いないからです。

 

これは初めて就職するとか
訪問する会社とかでも
当てはまりますね。

 

しかしそんな緊張状態でも
家に帰って知っている家族が
迎えてくれたらどうでしょうか?

 

一気にホッとしませんか?

 

それは家族のことも
よく分かっているし家の環境も
よく分かっているからです。

 

よく分かっているから
安心・安全を感じて
そして「親近感」を湧いてきます。

 

信頼関係を構築できている状態と
いうのは
「親近感」を感じているか
どうかです。

 

人が信頼関係を作ろうとするのは
とても自然なことです。

 

上で転校生の例や
就職の話を出しましたが

その人達以外も同じことで
新しい人が集団に中に入ってくると
多かれ少なかれ混乱は生じます。

 

全く知らない人が近くにいるというのは
どことなく居心地が悪いわけです。

 

その為、話しかけたり、様子をみたり
しながら相手を知ろうとするのです。
そのくらい「知らない」って
とても居心地が悪いわけです。

 

まとめ

信頼関係を構築するためにという

テーマでいろいろと書いてきましたが
まとめていこうと思います。

 

人は根本的に
他人をよく知って「安心・安全」を確保したい
という強い動機を持っているものです。

 

これは人間としてとても
自然なことだと考えています。

 

信頼関係は構築するポイントは

・お互いが心を開いているかどうか

・よくお互いをわかっているかどうか

ということになります。

 

私がまず最初に
意識していることとして
まず自分という
医療スタッフが何をあなたに
提供する人であるかを
明確に伝えること

 

そして不快を感じない程度に
相手のことを知ろうとする
姿勢を示すことです。

 

ここまではまず
信頼関係を構築する上で
人が感じる心の状態について
書いていきました。

 

これを知っていないと
具体的な方法を知っていても
上手く行かないことが多いからです。