自傷行為の原因。助けを求める声なき心の叫びの正体とは?

 

こんにちは。
精神科作業療法士の大祐です。

 

精神科に勤めていると
腕に自傷行為の跡がくっきりと目立つくらい
ある人と一定数出会います。

 

手首を切るリストカット
腕を切るアームカット
などの傷を見るたびにこの人の過去には
想像を絶する心の傷があったんだろうなと
胸が痛くなることがあります。

 

こういう体験がない人には
「一体なぜ痛い思いしてまで自分を傷つけるんだろう」
と不思議に思うかもしれません。

 

本人たちもしたいわけでしているわけではありません。

 

悩み、葛藤し、どうしようもない状況から
必死で生きていることを実感をするために
作り上げてきた行動でもあります。

 

自傷行為の原因となる
心の内について書いていきたいと思います。

 

自傷行為は気付いてほしい心の内

 

うつ病の方の症状に多くあるもの
それは自傷行為というものです。

リストカットだけでなく
爪を噛んだり、ODをしたりという自殺未遂をしたり。
「構ってほしいだけだ」と感じてしまう人もいますが
そうではありません。

 

誰かが気付き、理解者がいれば
そのような行動は出ることはありません。

 

誰も自分には味方がいない


自傷行為をするということはまず
今自分の味方が誰もいないと思っている
ということを表しています。

 

誰かに気付いてほしいというのが
自傷行為をする理由です。

 

それは構ってほしいのではなく
理解してほしい、助けてほしい、といった
心の表れなのです。

 

ですが助けてほしいと思って気付いてほしくて
自傷行為をしたとしても
現代の自傷行為に対する姿勢はとても冷たいです。

 

その為うつ病の人は嫌煙されることを恐れて
見えないところに傷を付けます。

 

そして気付かれることなく
どんどん行為そのものが悪化してしまう
といったケースもあります。


しかし、見えない箇所に
何故自傷行為をするのだろうと思いますよね。

 

 

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自傷行為する原因

 

見えないのに自傷行為をする理由はシンプルです。

 

理解者がいない、誰も気付かない、ということは
そもそも自分の中の不安や不満、問題を
誰にも話せてないということの表れなのです。

 

誰にも話せないやり場のない気持ちを
自分にぶつけることで気を保っている
精神に何らかの病気をもつ
患者さんは少なくはありません。

 

自傷行為行為をするとスッキリとする
といった回答はそこから生まれているのです。

自傷行為が目に見える場合は、まだ気付くことが出来ますが
目に見えなくなってしまっては
気付くことも助けることも
難しくなってきてしまいます。

 

見えない自傷行為は、カッターでつけた小さな傷から始まり
薬の乱用に繋がり、自殺未遂に繋がり
最終的には自殺に繋がってしまう場合もあります。

 

自傷行為はいつものことだから
よくある話だからと投げやりにすることで
助けられるはずだった命が
助けられなくなってしまうこともあるのです。

自傷行為をしている人は
内面に衝動を向けるのを
本当はやめたい、とめたいと思っています。

 

なぜなら
内面に向けたとして得られるものは
自己嫌悪や周りに対する失望です。

 

何かにぶつけることにより、心は軽くなります。
しかし、それはほんの一瞬のことであって
決して永続的なものではありません。

 

どんどんと身体に傷が増え
自分の心の傷をより深いものにしてしまう。
それが自傷行為というものです。

 

うつ病の人はアウトプットの作業が著しく苦手です。
人に話すこと、気持ちを表に出すことが
難しく感じてしまっている人が多いです。

自傷行為を見つけてしまった方
自傷行為が理解出来ない方は
自傷行為はうつ病のSOSだということを
知っていただきたいと思います。

 

自傷行為の「助けてほしい」「気付いてほしい」は
決して構ってほしいのではありません。

 

辛い気持ちをどうしたらいいのかわからなくなり
抱えこみすぎた結果、自傷行為をしてしまうといった
結果になってしまったのです。

 

それは決して誰かに迷惑をかけたい
誰かに心配されたいという気持ちからではありません。
もちろん甘えでもありません。

自傷行為とは一人で抱え込んだ挙句の選択です。

自傷行為をすることを肯定はしませんが
悪いことをしているわけではありませんので
否定は出来ません。

社会的に否定される必要もありません。

 

辛いことがあって、助けてほしい
誰かに頼りたいと思うことは
うつ病でなくとも誰しもあることです。

 

ただうつ病の方は人より少し話すのが苦手で
相談することが苦手なだけなのです。

 


まとめ

自傷行為の原因となる
心の内について精神科で実際に患者さんと
話しをして感じていることについて書いてきました。

 

自傷行為は自分が生きているという実感を得るために
使用している人もいます。

 

生きている実感を自分の痛みと流れる血で
ようやく感じることが出来ると言う人もいます。

 

孤独で不安でどうしようもない
気持ちを持っている非常に繊細な人が多いです。

 

自傷行為は発見すると
どうしても止めたくなります。

 

しかし禁止をしたり追い込んたりしないことです。

 

どうしようもない気持ちが自傷行為という
行動につながっているので
まずそのきっかけになっている気持ちに
寄り添ってあげてほしいです。

 

辛かったね。苦しかったね。よく頑張ったね。
無理してたんだね。我慢してたんだね。

 

そんな一言が光になることもあります。

 

自傷行為は心の傷の仮の姿です。

 

大きすぎる悩みと不安をたった一人で
抱え込んでいるのです。

 

自傷行為の原因は
心の叫びと助けを求める声であり
そして何より生きようとしている証であることを
ぜひ覚えておいてほしいです。