統合失調症は思春期に原因がある?治療を受けて理解出来た事

こんにちは。
精神科作業療法士の大祐です。

本日は統合失調症は思春期に原因があるのかということについて
私なりに感じていることを書いていきますね。

 

そもそも統合失調症とは?

 

統合失調症は、世界的に見て人口の約1%が生涯に1度は
この病気にかかると言われます。つまり決して特殊な病気ではありません。

人口の1%と言うと、日本には100万人程度の統合失調症の人が
いると考えられますが、厚生労働省の調べによると
日本の統合失調症の患者さんは約70万人とされています。

これは、発症していても気づいていなかったり、
いろいろな理由で受信を中断している人が多いためと思われます。

 

発病しやすい年齢は、思春期から30歳までは多く、
全体の70から80%を占めます平均の発症年齢は
男性が27歳、女性が30歳で男性の方が多少発症年齢が
低い傾向があるのが分かっています。

 

女性では、40歳から45際に2度目の発症の小さなピークがあり、
この時期の発病は男性より数倍多くなっています。

 

10歳以下で発症するケースは1%未満ですが、
稀にではありますが小学生でも発症することがあります。
または、初老に差し掛かってから生じることもあります。

 

発症のピークが10代半ばから20代前半なること確かなのですが、
最近は発症する年齢の幅が広がりつつあります。
男女比については、はっきりした男女差は無いのですが、
やや男性の方がいいと言う報告があります。
発症の契機としては、受験や就職といった人生の節目や、
恋愛、結婚、出産など大きな環境の変化があった場合が多いように感じます。

 

統合失調症は、ある日突然発症するわけではなく、
しばしば病気が始まる前の「サイン(前兆)」のような症状が見られます。

 

その症状の原因が何であるのかよくわからないことが多く、
そのために患者さんも家族も「どうも普通と様子が違う」と思っていても、
それが統合失調症の始まりと気づかないことが少なくありません。

 

また統合失調症の症状は実に様々であり、
その症状の多様性が早期発見を難しくしています。

さらに統合失調症の患者さんの多くは、
自分が「病気」にかかっているという自覚(病識)がないことが多く、
そのことも早期治療を妨げる原因となっています。

 

統合失調症の始まりのサインとして知られているのは次のようなものです。

不眠

患者さんが最も多く発病のショッピング街の症状が「不眠」です。
頭の中が混乱してまとまらず、そのため安心して眠れなくなるのです。
症状が進んで統合失調症の特徴的な症状である
幻覚や妄想が現れるようになっても不眠は持続します。

漠然とした不安・違和感

日常が不気味で不安に満ちたものに変化したように感じる
違和感や猜疑心が膨らんできます。

心身の不調

焦りや緊張感が強くなり、また頭痛や胃痛、
動悸、吐き気、体の不調も見られます。

学業成績の不振を仕事の能率の低下

不眠、心身の不調、意欲の低下などの影響で、
次第に学業の成績が振るわなくなったり、
仕事でミスや失敗が多くなったりします。
また、それを挽回しようとする意欲も見られません。

妄想

もうその多くは「被害妄想」です。
ただし、誰が「加害者」かは曖昧なことが多く
「誰かに見張られている」「尾行されている」盗聴されている」
「自分の技をされている」「自分のことが放送されている」
といった内容内容が多いです。

 

統合失調症になる原因、きっかけ

 

統合失調症の根本的な原因はまだ解明されていないのが現状ですが、
1つの原因に起因するのではなくていくつかのリスク要因が
重なって発症すると現在では考えられています。
よく言われているいくつかの要因について書いていきます

心理的な要因

病気になりやすい本人の弱さや脆さがもともとあり、
そこへ身体的なストレスや精神的なストレスが加わることで
発症しやすくなると言われています。

この弱さや脆さは、もともと遺伝子の病気になりやすい体質が
ある場合もありますし、母親の胎内にいた時に
脳に何らかの障害を受けた場合等に生じやすいとされています。

ストレスに対する弱さは誰にでもあるのですが統合失調症の人は、
ストレスに対して過剰に反応する傾向が見られそれが発症のリスク因子の
1つになっていると言われています。

遺伝的な要因

統合失調症は、いわゆる「遺伝病」ではありません。
これまで患者さんの約9割は両親が統合失調症ではなく、
甥や姪っ子など3親等まで調べてみても、
約60%までは遺伝的負因は無いと報告されています。

ただ父や母のいずれかが統合失調症の場合、
その子供の発病率は10%前後、両親とも統合失調症の場合48%程度で
一般の発病率より高くなっていることがわかっています。
いずれにしても、統合失調症の発症には遺伝的には
ある程度関わっていますが限定的なものだと言われています。

環境的な要因

もともとストレスに対する脆弱性を持っている人が、
ストレスの多い環境新進学や就職結婚出産といった
重大なライフイベントなどで大きなストレスがかかったとき、
それが発症の引き金(きっかけ)になることもあります。

 

まとめ

統合失調症は思春期が原因かについては、
はっきりしたことはまだ分かっていません。

しかし、発病年齢が若い年齢に多いのも事実です。

統合失調症になりやすい性格として、
言われていることがあって
一定の性格傾向があることが知られています。

例えば、内気でおとなしく、控えめ、
神経質なところがあるかと思えば、
無頓着、自己主張が苦手で傷つきやすい、
といった性格です。

人と交わるのが苦手で、
ひとりでいる事を好む傾向もしばしば見られます。

もちろん、これらはすべての患者さんに
当てはまるわけではありませんが、
発症に何らかの影響を与えているではないかと考えています。