怖いと不安の違い。専門家が伝えたい対処方法

 

どうも、こんにちは。
精神科作業療法士の大祐です。

 

突然の質問なのですがあなたは、
「怖い」と「不安」の違いって分かりますか??

 

一緒にされることが多いのですが
これは明確に違います。

 

どちらも、決して歓迎される感情ではないのですが
知っておくことで、自分の考えを整理するときに
役に立つと思います。

 

ここでは、怖いと感じること、不安に感じることの違い
についていろいろな視点から書いていきたいと思います。

 

怖いと感じるときは

大人になってからでも怖いと感じることは
ありますが、子供のときはより鮮明に覚えていたりします。

 

例えば

・夜1人でトイレに行く
・大きくてよく吠える犬のいる家の前を通る
・人前で話すこと
・展望台の床が透けて地上が見渡せるタワー

 

他にもあると思いますが、子供のときは怖いことを思い出して
寝付けない夜を過ごした思い出もあるかもしれません。

 

怖いと言う感情は楽しいという感情より
大きな影響力をもっています。

 

怖いと似て非なる不安

怖いと似た感情に不安があります。
心配と言ってもいいかもしれません。

 

「明日の試験は大丈夫か」といった
先の状況の事について漠然とした不快な気持ちのことです。

 

不安は怖いはよく似ていますが、
怖いははっきりとした対処があるのに対して
不安は漠然としたものではっきりとした対象がありません。

 

ほとんどの人は、死ぬのが怖いといいます。
しかしそれは怖いというよりどうなるか分からないという不安から来ています。

 

怖いと不安は重なるところもありますが、
怖いはそれから逃げ出すことも可能である対象です。

 

一方で不安は空気のようにまとわりついてきて
そこから抜け出すことが難しいというものです。

 

言い換えれば、「怖い」は対処があるか無いかで
気持ちを切り替えることができます。

 

普段は体調がはっきりしないので気持ちの切り替えがあいまいで
比較的長く継続します。

 

文化の違い

少し話がそれるかもしれませんが
「怖い」という感じ方は文化によって違いがあります。

 

人種により、怖いと感じるものが違うわけです。

 

それは、日本と海外ではホラー映画の作り方を見ると
大きく違うのが分かります。

 

日本のホラー映画は「不安」を煽るようにできています。

 

何かが現れそう、何か怖いことが起こりそうな
予感や雰囲気がするといった具合です。

 

日本のホラーは「不安」を喚起するように作られています。

 

例え幽霊みたいなものがでてきたとしても、
怖い対象はっきり見せる事はなく、恐怖の対象は見る人の
想像力にゆだねているのです。

 

それに比べ海外のホラー映画は、あまり前振りはなく、
いきなり不気味なものやナイフをやナタを持った狂気的な人物が出てきて
登場人物をこれでもかと執拗に追いかけまわします。

 

「怖い」と感じる対象が明確に表されています。

 

怖さは文化によって違いがあるのは興味深いと思っています。

 

 

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なぜ怖いと感じるのか

 

人が怖いと感じるのはなぜだと思いますか?

 

例えば、赤ちゃんのときに針が怖いとか死ぬのが怖い
という感情はないと思います。

 

その対象が怖いと感じる時は何かしらの体験をしているから

 

つまり、後から自分の体験によって怖さを身につけている
ということです。

 

高いところが怖いひとは昔
落ちて転んだことがある人。

 

針が怖いひとはそれを使って
痛い思いをしたことがある人。

 

心理学では、怖いという感情は
体験に作り上げられていると言われています。

 

病気としての恐怖

精神医学の領域では、恐怖や不安が一定のレベルを超えると、
適切でない行動とったり過度の苦しみを経験する
不安障害と診断されます。

 

「不安」の定義は、先ほど伝えましたが対象のはっきりしない
漠然とした不快な感情ですが、それが特定の対象と結びつくと
恐怖症と呼ばれます。

 

状況恐怖症

例えば広場恐怖症のように、公共の開かれた場所で、
何かが起きても、そこから逃げられず
助けも得られない状況になるのではという恐怖不安を感じます。

 

社会不安障害

人前に出たときに、相手の期待に添えないのではないか。
軽蔑されるのではないか、不快感を与えているのではないか
という恐怖を感じ、発汗、赤面、嘔吐、震えなどを起こします。

 

自分の恐怖が理屈に合わないというのはわかっていても、

自分でコントロールできません。

 

まとめ

怖いと不安について違いを含めて書いてきました。

 

精神医学の世界でも明確に分かれて考えられています。

 

怖いと不安はそれぞれ対処の方法が違います。

 

こういう負の感情を整理したり俯瞰して考えることは
一人ではとても難しいですよね。

 

そのために、精神科やカウンセリングがあります。

 

感情の整理はよりよく生活していく上で欠かせない
技術です。

 

自分独自の整理方法がある人ならよいのですが
なかなか見つからないひとも多いです。

 

気持ちを整理するためにぜひ精神科を気軽に活用してほしいです。

 

いろいろな知識をもったスタッフが
あなたの感じる悩みに真摯に向き合ってくれます。