精神科の診療時間が短すぎる?不安を抱えているあなたへ

こんにちは。
精神科作業療法士の大祐です。

本日は、精神科の診療時間について実際に精神科で勤務する
1人のスタッフとして、書いていきたいと思います。

 

精神科の診療時間について、
よく短すぎると感じている人も多いと思います。
特に、実際に通院された方なら
体験されている人も多いかもしれません。

 

医療機関は、入院施設がない、
もしくはベッド数が19床以下の「診療所」と、
ベッド数が20床以上の「病院」の
2つに大きく分けられます。

 

メンタルに不調を感じて受診する場合、
最初から病院の精神科訪れる人は少数派かもしれません。

やはり、精神科への抵抗は強いですし。

 

まずは、自宅や勤め先からのアクセスが良い診療所、
いわゆるメンタルクリニックや心療内科の扉をたたく人
が多いのではないでしょうか。

 

診療所の多くは、最近は都市部で近代的なビルのワンフロアを利用し
患者さんが受診しやすい雰囲気作りに努めていますから、
人気のクリニックは予約が取れないこともあると聞きます。

心療内科やメンタルクリニックがそれだけ利用者がいるという事は、
患者数が激増している証でもあります。

 

小規模のメンタルクリニックには、
精神科医が1人で診察を行っているところも多いです。

特別な検査機器はおかず、生理検査も行わない方針であれば、
看護師や作業療法士など常駐させていない場合もあります。

 

診療所であれば、看護師不在も法的に認められているからです。
そうした環境であったとしても、クリニックの医師のほとんどが、
精一杯の診察を行っている事は勉強会で話を聞いたり
実際に仕事することで私自身、体感しています。

 

しかしそこに診療報酬制度の問題があることをお伝えしておきます。

 

診察や治療を受ける際の料金は、
健康保険制度適用の範囲で行うような行為の場合、
診療報酬としてその額が定められています。

 

診療を受けた際の領収書に
「精神科専門療法」と記された項目があります。

精神科専門療法とは、精神科を担当する医師が症状に関して介入し、
対人関係の改善や社会的能力の向上図るための
指示、助言などを継続的に行う治療方法のことです。

 

簡単に言えば、患者から病状を聞き、
病状を改善するためのアドバイスをする
精神科の診察行為そのもののことを指します。

 

外来で一般的に行っている
精神科専門療法のことを通院精神療法と言いますが、
これらは30分未満の診療と、30分以上の診療の2つに分けられます。

 

より時間をかける必要がある場合は30分以上の診察をしますが、
この診療報酬は30分未満のものとあまり差がありません。

 

その結果、経営上の側面から30分以上の診察を
あまり行わなくなっているということがあります。

 

確かに、安定している患者の診療は
5分程度でも問題ない場合も中にはあります。

ただしそれがすべての患者の診療に
当てはまるわけではありません。
初診の患者さんや、病状が安定していない患者さんを
診療する場合には、中身に時間を割かなければならない場合がありますが、
小さなクリニックだとなかなか時間が取れないということも考えられます。

 

実際に患者さんの話を聞くと
「変わりないですね」
「お薬を出しておきます」
「様子をみましょう」と言う
3つの言葉で診療が締めくくられている
ケースが非常に多いと感じます。

 

これでは、うつ病と双極性障害の違いに気づかないで、
治療に入るのが頻発するのも当然でしょうし
薬の効果を見極めて減薬や増薬することも難しいでしょう。

 

本来、精神病の診断は、ベテランの医師だっても大変難しいものです。

様々の各視点から検査をして、内臓や身体の機能に不調がないから、
患者が最も困っている主張は何か、
家庭や仕事場の環境や人間関係うまくいっているか
などを一つ一つ丁寧にチェックする必要があるからです。

 

こうした一連の検査は、医師だけで行えるものではありません。

例えば臨床心理士や看護師、作業療法士、精神保健福祉士、薬剤師
といった他職種のプロフェッショナルが検査や治療にあたり、
カンファレンスを行う中で病名が確定し、
治療方針が決まることが多くあります。

 

短時間の診療内の投薬によって、薬の効果を得られず復職できない。
あるいは投薬以外の診療受けることができないまま復職し、
結局は再発を繰り返す。
そのような負のスパイラルに陥いらないためにも、
きめ細やかな診察と検査を、患者さん側から医師に求めることも必要です。

 

患者本人が対応できない場合は、
家族や同僚など周囲の人がクリニックに同行し治療方針について
意思表示する手伝いをするのも良い方法だと考えます。

 

まとめ

精神科の診療時間について私なりの考えを書いてきましたが、
よく心療内科クリニックにいくと診察時間が短いという
言葉を聞くのですが、患者さんも毎年増えてきています。

それだけ、今がストレス社会であることを指しているのかもしれません。

その中で制度の中で、利用者も増えているので診療を行う
医師はたくさんの患者さんを診察する必要があります。

やはり、通院だけでなく作業療法士が行う作業療法という
治療もありますし、心理士が行うカウンセリングもあります。
薬剤師が薬の説明も詳しくしますし、
精神保健福祉士は、相談に乗ってくれます。

医師だけでなく、他にも多くのスタッフがいますので
是非相談してみてください。