うつ病は判断能力が落ちていく。現実を正確に受けとめる方法

 

どうも、精神科作業療法士の大祐です。

 

うつ病の患者さんから時々聞くのが
「判断能力がおちた・・」
という声です。

 

私自身も家族がうつ病になったときに
この判断能力の低下には
少し驚いた体験があります。

 

家族として見ていたうつ病の体験や
実際に患者さんと接していて感じることについて
書いていきたいと思います。

 

判断能力の低下はうつ病の症状

うつ病の人を見ていると
必要以上に取り乱してしまったり
落ち込むべきでないところで落ち込んでしまったり
普通だったらしないようなことを
してしまう人が多々見られます。

 

それはうつ病によって判断する力が衰えてしまう。
そして弱ってしまうからです。
まず、判断力が落ちてしまう理由としては
気分が落ちてしまう、抑うつ状態に
なってしまうことが考えられます。

 

それらどうしてかと言いますと、
今までだったらポジティブに考えられていたことも
ネガティブに捉えてしまい、本当なら出来ることや
大丈夫なことにすら不安を覚えてしまうからです。

 

考えるほど迷路にはまりやすくなる

うつ病になるとより不安が強くなるので、
極端なマイナス感情が出てしまうことは
おかしいことではありません。

 

ただ、やっぱり気分が落ちてしまうせいで
判断が誤ってしまうというのは悲しいですし、
余計自分を責めてしまう傾向にあります。

 

考えれば考えるほどに
ネガティブな感情に捉われてしまい、
どんどん判断力が鈍ってしまうのではないかと思います。

 

しかし考えれば考えるほどに
うつな気持ちは広がって余計に苦しくなってしまいます。

 

意識して人の声に耳を傾ける

そんな時は誰かの話に耳を傾けてみることも大切です。

自分だけの判断では不安になってしまうのなら
私はこう思う、あなたはどう思う?と問いかけ
話をしてみて話を聞いてみることで
あなたの判断材料に幅をもたせることができます。

また、判断力が落ちてしまう原因として
視界が狭まってしまっていることも関係してきます。

 

抑うつ状態になり、不安になることで、
うつ病の世界というものは
どんどん内側へ内側へと狭まってしまい
周りが見えなくなってしまいます。

 

そして自分が今どういう状況なのかを
正確に掴めなくなります。

 

そうなることによって
うつ病の人は何が正しくて
何が間違っているのかを見分けることが
困難になってしまいがちです。

 

こんなときは自分だけで
どうにかしようとせずに
周りの意見も意識してみてください。

 

それでも何もかも一人で背負ってしまう

一人で何もかも背負い
自分だけの責任だと
無理してることすらも
分からなくなるくらい頑張ってしまう。

 

もしかしたら今自分が判断力が鈍っていると
いうことにすら気付けないかもしれません。

 

もし気付いてこの記事を読んでくださっているのなら、
是非一度立ち止まってみてほしいです。
そして深呼吸をしてみてください。

 

なんでもないことに焦りを
感じていませんか?

 

もっと頑張ろうないといけない
と無理やり動こうとしていませんか?

 

天気が良かったら散歩をしたり、
音楽を聴いてみたりしてゆっくり過ごして、
一度心をリセットしましょう。

 

ゆっくり開放的な生活をすることで
心に余裕が出来て周りを見ることが
少し楽になるのではないでしょうか。

 

焦ってしまうと、余計に判断が難しくなってしまいます。
まずは一呼吸おいてみましょう。

 

 

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判断能力が落ちていることを家族が気付いた時は
周りの方がうつ病で判断力が落ちているのでは?と
気付いた家族について少し触れておきます。

 

私も家族としてうつ病の苦しみを
間近でみてきたので理解できます。

 

うつ病の本人を責めないでください。
彼ら・彼女らはいつでも追い詰められています。
周りに過剰に警戒して見渡して、疑心暗鬼に捉われ
常に自分を責めています。

 

それによって、周りの方の些細な言葉が
うつ病と戦う気力を奪い
最悪の場合命を絶とうすることもあるのです。

 

叱ることや注意することは
人として家族としてもあるべきことですが
「あなたはいつもどうして」「あなたがそんなだから」
と責めることで、存在を否定されているような
気持ちになってしまいます。

 

どうしても家族なので
本人に期待してしまいます。

 

早く治ってほしい。

 

しかし普通の風邪みたいに
数日看病すれば治るものではありません。

 

そろそろ大丈夫じゃないかと
焦らせてしまうし焦ってしまいます。

 

私もそうでした。
けどここは本人の回復に合わせていきましょう。

 

うつ病を寛解させるのは
家族の対応の仕方がどんな薬よりも
効くことだってあります。

 

まとめ

うつ病で判断能力が低下する要因について
書いてきました。

 

うつ病になるほど余裕のないときには
まず状況を正確に見渡すことが
難しくなります。

 

どうしてもマイナス要素の強い
見え方であったり
過剰に自分の責任にしてみたりと
バランスが崩れた受け取り方をします。

 

この状態では判断を下すのは
とてもむずかしいですよね。

 

こんなときは
無理して自分の判断しようとしないこと。

 

追い詰められてしまうことによって
判断力が落ちることは
うつ病ではなくても誰にでもあることです。

 

ただうつ病の人はその頻度が多かったり
振れ幅が大きかったりします。

 

なので、気持ちを落ち着けたり
少しゆっくりと過ごすことによって
余裕が出来ればしっかりとした判断を
することも出来ます。

 

現代は人生100年なんて言われています。

 

数年はゆっくりしてもいいのではないでしょうか。

 

そのくらい気持ちの余裕をもつことが
過ごしやすいコツではないでしょうか。