どうも、こんにちは。
精神科作業療法士の大祐です。
普段の生活の中で時々「違和感」を感じたりすることはありますか?
何となく、「変な感じ」とか「ちょっといつもと違う」とか「なんか空気が違う」とか
人によっては、一瞬で気づけなかったりすることもあるかもしれませんね。
この違和感の意味ですが、あなたの内側から送られてくるメッセージかもしれませんよ。
ちょっとスピリチュアルな感じを受けるかもしれませんが、精神医学の中でもよく使われている、意識、無意識を使いながら違和感の意味について書いていきます。
あなたに日常的に起こる違和感を敏感に感じてもらいたいです。
体調不良や疲労や、ストレスも実は事前にこういう違和感として無意識のレベルで信号が送られていることがほとんどです。
それに気が付かずに、そのまま生活を続けていると風邪をひいたり、心が疲れて動けなくなってしまったり、感情が不安定になり、急に涙が出てきたりするなど身体面に出てきます。
意識と無意識とは
人間の心は、大きく意識と無意識に分かれており、心が氷山に例えられることがよくありますよね。海の上に顔を出してる氷山の部分が意識で、海の下に隠れている部分が無意識となります。氷山で海の上に顔出しているのは、ごく一部で大部分は海の下に隠れています。圧倒的に無意識の部分の方が多いです。
あなたの中で意識化されていない感情が無意識の中にたくさん存在しているということです。
違和感は、意識と無意識の中間にあるとされています。無意識で感じていることが、意識化されようとしているのですが、まだ言葉に出せない状態の時、そうした状態は「しっくりいかない」「何もかもモヤモヤする」「ちょっと引っかかる」といった漠然とした違和感として認識されます。
つまり、違和感というこの漠然とした感覚の背景には、まだ意識化されていない何らかの感情があります。違和感は、その背景にある感情が一瞬生まれて自然に消えていくものですが、そうした感情の何らかの理由により抑えてしまったときに、違和感はいつまでも継続します。
違和感を感じにくくなる要因をたくさんある
違和感は考え方によっては感じにくくなったり、すぐに忘れてしまったりします。
その主な理由として以下のことがあります。
自分の中にできた「すべき」という規則に従う
人は、人生経験の中から、様々なルールを自分の中に設けていきます。危険に直面したときには、逃げずに頑張るべきというルールを設定した人は逃げたいという気持ちをつい、我慢しがちになります。
周囲の見えないルールに従う
いわゆる空気を読みすぎる状態です。社会人とは、上司からの指示に従順であるべきという規範を、周囲から示され続けたら、上司からの指示に対する疑問があるとき、その疑問に感じる気持ちを押し殺してしまう可能性があります。
違和感から感情を認識する
感情は、必ずからだの反応を伴います。怒っている時、肩や腕に力が入る、拳を握るなどの反応をします。悲しい時は、涙目になりますし、喉が締め付けられるかのような感じになります。
そして、身体反応は、いくら感情抑えても隠すことができません。したがってちょっとした身体的な反応に注意を向けることで違和感を引き起こしている隠れた感情に出会うことができます。
人は、抑圧した感情を認識することができれば、無用なストレスを避けることができます。そしてどんな激しい感情が浮かんできても、その感情を冷静に見つめることができれば、感情を爆発させる事はなく、むしろ落ち着いて対応する事ができます。
まとめ
違和感の意味についていろいろと書いてきました。
違和感って意識しなければ見過ごすことも多いと思います。
一瞬、「あれ?」と思うことあっても感度が乏しいと「ま、いっか」と流してしまうことがあります。
意識と、無意識って暗闇の中で懐中電灯で照らすことに例えられることがあります。
一定の場所を照らしてるときに、違う場所を照らしたら新しいことが発見できるみたいなイメージです。
心でも、身体でも違和感は感じます。ぜひ、この感覚をもったときには自分の中の琴線に触れている可能性がありますので、少し立ち止まって考えてみることが大切なことです。
無意識には善悪もありませんし、常識にとらわれることもありません。
そのサインに気がついた時に自分の頭の中で善悪をつけていることになるのです。
この世には同じ人は一人としていません。
個人で見れば、どこかが必ず違う個性があります。
自分の心と身体のバランスに注意を向けながら、違和感にも向き合って欲しいと思います。
バランスが崩れている状態では、違和感の認識も大きく崩れて認識をしてしまうこともあるからです。
バランスのとり方も人それぞれにはなってくるのですが一緒に自分にあった身体と心のメンテナンスを考えていきたいと思っています。