こんにちは。
精神科作業療法士の大祐です。
今回は緊張が辛いと感じる
人に向けて
お話したいと思っています。
というのも
緊張って本来大切なことなんですが
あまりに過剰に緊張しているのは
生活のしにくさと感じやすく
生活にも影響しますよね。
人前で何かをするときの
精神的な緊張もあれば
身体的に筋肉が緊張するときも
あります。
緊張には主に3つの
種類がありその特徴を
知っておくことで緊張に
対する受け止め方も変わってきます。
1つずつ説明していきますね。
そもそも緊張するとは?
緊張は硬直とも
言い換える事ができます。
つまり硬く、動けない状態と
考えることができますよね。
体が硬直すれば
動きがぎこちなくなりますし、
体内の循環も滞ってしまいます。
心が硬直すれば
怒りや不安といった感情に
とらわれたままずっと
引きずることになります。
また、場合によっては
何があっても何とも思わない、
不感症的な状態に
なってしまうこともあります。
思考が硬直すれば視野の狭い、
いちど思い込んだら頑として
考え直さない石頭になって
しまうかもしれません。
そしてここから具体的に
3つの緊張について
説明していきます。
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筋肉レベルの緊張
筋肉は緩むべき時に緩み、
縮むべき時に縮むのが
本来のあり方です。
ですが何らかの原因で
縮んだまま緩まなくなって
しまうことがあります。
筋肉が縮んでいる状態が続くと
動作がまるで初期のロボットのように
ぎこちない動きになってしまいます。
当然必要以上に
体力の消耗も早いですし
動きの正確さも低下します。
また筋肉の緊張が姿勢を歪ませ、
肩こりの原因となることもあります。
さらに内臓、血管、神経など
さらなる不調の引き金にもなります。
また筋肉の緊張は自律神経にも影響与えます。
自律神経は活動時に働く交感神経と
休息時に働く副交感神経が
相互に切り替わりながら
バランスよく働くことで
身体の機能を調整しています。
ですが筋肉が緊張しっぱなしになると
交感神経が活発な状態が続き
副交換神経が働けなくなってしまうのです。
すると睡眠や消化吸収など体を休め
養う作用がうまく機能しなくなります。
この傾向が続くとダメージが徐々に
蓄積しいつか大きな故障を
引き起こしてしまうこともあります。
内臓レベルの緊張
ハードワークで疲労が蓄積している時
精神的ストレスが溜まっている時、
暴飲暴食など消化器が使えている時など
内蔵レベルの緊張は顕著になります。
内蔵レベルの緊張は
体内の臓器や
血管、神経など組織は
体内の循環を妨げます。
すると重要な臓器に酸素が届かず、
老廃物が溜まる一方となります。
この状況改善するには
内臓がゆったり出来るような
環境を整えてあげる必要があります。
筋肉を緩めて姿勢の偏りを整え、
締め付けられていた
内臓を解放することです。
心理レベルの緊張
怒りや不安をいつまでも
引きずってしまう。
何らかの考えや意見に固執し、
偏った見え方や思い込みが
頻回に起こるようになります。
もしくは突発的なトラブルで
頭が真っ白になってしまう。
これらは全て心理レベルの緊張といえます。
何らかの形で発想を切り替えたり、
感情に支配されすぎないように
心がけたりして
改善していくのが一般的ですが
心理的な緊張もまた
身体的な緊張の延長として対処します。
感情と肉体がくっついていますので
体をリラックスさせることで
心もリラックスさせることができます。
まとめ
緊張で疲れるという人に
緊張の種類と向き合いかたを
書いてきました。
緊張とは人が生きていく上で
非常に大切な機能であり
必要な不可欠なものです。
緊張は心理的なものばかりが
目が向きがちですが
あなたを支えていく上で
切っても切れない関係にあります。
特に緊張に疲労感を覚えている人は
少し緊張という体験を味わうという
視点も重要ですよ。
これは言葉を変えれば
「余裕をもつということ」です。
身体も心も一定の余裕というのは
大切です。
その余裕をどうやって作れるか。
これは個人で対処方法は
違います。
しかし、一つには
「準備する気持ち」は
大切だと感じています。
準備9割、本番1割。
このくらい極端に
準備に時間を使っていいと
思っています。
人によっては
全然準備をしていないように
見える人でも頭の中で
しっかり準備している人もいます。
準備の方法も人それぞれです。
あなたにあった準備を見つけて
緊張する場面が来た時に
備えていくというのが
とても大切な心構えであると
私は考えています。