飲酒は脳に悪いのか。専門治療病棟からの見解を話します。

どうも、こんにちは。
精神科作業療法士の大祐です。

 

今回はお酒について書いていきます。私は精神科に勤務していますが、アルコール依存症病棟の担当していたこともあるので、アルコールについて勉強はしてきていますし、今でも勉強しています。

 

特にアルコール依存症で悩み、入院している患者さんの治療にも関わっているので少し詳しい話ができると思います。

 

その中でも、飲酒は脳に悪いのか?ということを聞かれることがあったのでこの疑問について記事にしていきますね。酒を飲むと脳にいったいどういう影響が出るのかということについて書いていきます。

 

脳への影響については、酒の種類は関係なく、適量で満足することができているかということが大きなポイントになってきます。

 

飲酒は脳にプラスかマイナスか

結論から言えば、お酒が飲める人が適量飲む分には体にプラスになりますが、適量超えてくればマイナスになるということです。

 

ちなみに、酒が飲めない人は、酒は体にとって毒でしかなく、飲むこと自体が危険です。
そんなことはわかっていると言われるかもしれませんが、まだまだ知らない人もいますので、伝えておきたかったのです。

 

やはり、お酒を飲める人にとっては飲酒はどこまで体に良いのかは気になるところじゃないでしょうか。

 

酒の影響は個人差が非常に大きい

「酒は百薬の長」という言葉を言い訳にして大量に飲酒している人。

また大酒のみの祖父は90過ぎまで元気だった

 

このように、酒と健康は個人差が大きいのが特徴として挙げられます。

だからこそ、飲酒量については個人の勝手な解釈もできてしまう危険があります。

 

酒の影響の個人差は人によって、アルコールの影響の出る場所が違ってきます。

ある人は脳に大きく影響が出たり、またある人は肝臓に大きな影響がでたりします。

 

その違いは遺伝子の影響であるのだろうと言われていますが、まだはっきりとした原因は分かっていません。

 

アルコールの分解酵素の量も個人差が強い

酒に弱い人はアルコールを分解する酵素をほとんど持っていないということです。

 

ちなみに外国人ではほとんどが分解酵素を持っているので、お酒が飲めないという人はいません。このことから、よく間違えられるのは酒が飲めなかったけど鍛えたら飲めるようになったというよく話に繋がります。

 

これは分解酵素がある程度身体に存在しており、無理をすれば何とか飲めるという人が40%位いるので、そういう人が酒を飲むことを鍛えたら、飲めるようになったと言われてしまう原因となってます。

 

しかし分解酵素を持たない人にとっては鍛えることはできず、ただの毒であり、無理して飲む事は非常に危険な行為です。実際に飲めない人が大量に飲酒すると、膵臓癌のリスクが上がります。

 

飲酒の調査はお酒が飲める人で調べていることを勘違いしてはいけません。

飲めない人には全く関係ない話と理解するべきだと思います。

 

1日の酒の適量とはどのくらいか

そのまえに、アルコールは個人差があると言いましたが、性差や歳も関係してきます。一般に女性は男性に比べて弱いです。さらに体重の少ない人も早く酒が回ります。よく言われていることですが、高齢になってくると分解酵素が減ってくるので、酔いが回りやすくなります。

 

これは実際の臨床の場でも患者さんからよく聞く話です。昔は大酒のみだったが、最近は飲めなくなりましたという具合です。

 

では酒の適量とはどのくらいでしょうか。酒と健康を考える場合、酒の種類ではなくアルコールの量を問題にします。お酒が飲める人はやたらに酒の種類が違うと言い訳をします。
その典型が「焼酎だからいい」と言うものでこれははっきり言わせてもらうと、ただの言い訳に過ぎません。

 

適量とはビール中瓶1本、日本酒1合、焼酎0.6号、ワイングラス2杯、缶酎ハイ杯1.5杯というのが適量です。

 

こうやって書くといかに1日の適量が少ない量であるかわかると思います。

 

それでは飲酒と病気の関係はどうでしょうか。飲酒によりガンになるリスクが上がります。特に肝臓がん、、大腸がん、食道がんのリスクは高くなると言われてます。これに喫煙のリスクも含めると、さらにがんのリスクが高くなります。

 

また飲酒量が増えると記憶力の低下が起こることが証明されています。

ある調査では介護施設に入所している人の29%は大量飲酒が既往にあったと言われています。

 

しかし、一方で正しい適量を守れば心筋梗塞などの発病が減ってくるとも言われています。

 

まとめ

飲酒が脳に悪いのかということについて書いてきました。

 

結論を言えばお酒が飲める人ができる人が適量を飲むことで、ガン、脳卒中、認知症のリスクを減らすことができますが、最大の問題はお酒の種類は関係なく飲める人が適量で満足できるかどうかと言うことです。

 

酒を適量で満足できる人は仕事ができて、さらに健康と自己コントロールもできる能力をを持ち合わせているという事です。

 

しかし、実際はこの適量を守れている人はほとんどいません。健康維持という目的ではなく、ストレス発散させるための飲酒している人が多いので、量も多くなります。

 

さらに酒は安いですし、どこでも手に入ります。

 

酒を飲んできた習慣が長ければ長いほど、適正量をもう一度見直す必要があります。

 

酒は適量で済ませる。これをぜひ、習慣づけてほしいと思います。

最後にもう一度1日の適量を書きますね。

 

適量とはビール中瓶1本、日本酒1合、焼酎0.6号、ワイングラス2杯、缶酎ハイ杯1.5杯というのが適量です。