どうも、こんにちは。
精神科作業療法士の大祐です。
精神科の受診してくる人の中で「〇〇してはいけない」と強すぎるくらいの価値観を持っている人に出会うことがあります。
大なり小なり、〇〇してはいけないという思考はあると思います。
だたし、これもバランスが大切で、あまりに多すぎると生活のしにくさを感じるようになりますし自由度が減っていきます。
ここではしてはいけない思考に強くなりすぎない為にはどうすればいいかについて書いていきますね。
してはいけない思考に、しても良いと許可を出す
日々の営みの中では、当然のように、辛いこと、悲しいこと苦しいことにぶつかります。日々の生活の中でやりたくないことをやっている時間が多いほどこうしたことにぶつかります。
そのような経験を重ねるうちに、多くの人が「もう嫌な思いはしたくない」「もう辛い思いはしたくない」と感じて守りに入ります。
そして自分の思ったことを口にするのはだめだ
親の言った通りにするのが正しい
こんなふうに、あらゆることに◯や×をつけて、本当の気持ちを封印します。
そして自分らしく生きていくために必要な自分の気持ちにまで×をつけてブレーキをかけるようになります。
いい人をやっている人は、このしてはいけないという禁止をたくさん持っています。
禁止と言うのは、別の表現を言うとタブーです。絶対ダメというもの。
タブーの心理は破ると大変なことになるという恐れです。
心の奥のことを禁止されると、ますます萎縮して、硬くなってしまいます。
この心を強く押さえつけていた、効きすぎたタブーを終わらせるには禁止に対して「良い」という許可に変えること。口にだすことで許可を変えればいいのです。すると心が緩みます。
してはいけないとブレーキをかけていたことにしても良いと許可を出す。
自分の行動を制限してしまう強迫観念を一旦ゼロにしてしまいましょう。そうやって心緩めていくだけで、恐れも不安もイライラも減っていきます。
そんなこと許したら大変なことになると多くの人がいます。その気持ちも非常にわかります。
でも考えてみてくださいね。してはいけないと思って今まで頑張ってきてうまくいきましたか。苦しくなかったですか。
もしそうだとしたら、今までやってきた事は逆だったかもしれないと視点を変えてみてほしいのです。
自分が恐れているタブーを書き出してみてください。そしてそのタブーを実際にやぶってみてください。
例えばこんなことやってみてははどうでしょうか。
友達の約束をドタキャンしてみる
コンビニのレジでお礼を言わない
タバコのポイ捨てをする
どうですか。ちょっと想像しにくいかもしれまんが。でもタブーを起こしたところで相手が100%自分を嫌うことかどうかは全くわからないものです。
心を強く押さえつけている人は、非常に極端な話かもしれませんが、一つ、タブーを破ったとしても嫌われないことを体験する必要があります。世の中は不思議です。電車の中で騒いでいいと思ってる人たくさんいますし、ご飯残す事はなんともないと言う人もたくさんいます。
時間にルーズだけど仕事はしっかりする人もいるし、謝らないけど、技術は高い人もいます。挨拶はきちんとしないけど、いざと言う時に頼られる人もいるものです。
つまりタブーにとらわれて、自分の行動に制限をかけなくてもいいと言うことです。
タブーは安全を作りますが自由を奪います。
そんな 安全からいちど飛び出してみるのです。それが本当の意味での自由かもしれません。
新しい世界を体験すれば、人の価値観なんて簡単に変わります。だから時に無理矢理にでもやってみると言うのも必要なことかもしれません。
もっといいのは、してもいいよ。そしてしなくてもいいよ。と軽く考えることです。
人を認められると、安心してほっとして、嬉しくなります。それを自分にしてあげてほしいです。
私は無理に人とコミュニケーションしなくてもいい
私は人間と関係がへたくそでもいい
私は人と仲良くできなくて孤独でもいい
そうなってもいいと許可することでそうなっても良い子ならなくてもいいと自分に選ぶことができるようになります。
こうすると自己否定の呪縛から解放されます。
そうしておいたから、自分にとって好ましい方選べばいいのです。この自由を体験することが本当の自分を肯定することにつながっていくと考えてます。
まとめ
してはいけない思考ということについて書いてきました。
あなたはどれだけ、自分の中に禁止だと思っていることがありますか?
もしかしたら、その無意識の内に禁止にしていることによって苦しんでいませんか?
私はいつも心身のバランスをとることを常に意識してほしいと願っています。
そのためにも、今一度自分の心に問いかけてみてください。
強すぎるタブーにあなたが気付いた瞬間に、少しでもホッとできる時間がもてるならとても嬉しいです。