発達障害と虐待の関係。子育てに限界を感じてしまう理由とは?

どうも、こんにちは。
精神科作業療法士の大祐です。

 

発達障害と気付かずに大人になった人は、障害があると気づかずに日々の生活を送っています。

子供の時は、何とかなっていたとしても、社会人になるといろいろな場面で曖昧でグレーなことが多く、そのたびに悩む人も多くいます。

 

特に子育てというステージは難易度は格段に高く、ストレスから虐待にという悲しい事態に陥ることも多々見受けれます。

 

発達障害と虐待はどんな関係があるのか、子育ての悩みについて考えていきたいと思います。

 

発達障害と虐待という関係

今、テレビやメディアで盛んに親から子への虐待をなくそうと言うことが叫ばれています。虐待はもちろんゆるされないことです。なくしていかなければなりません。しかし子供がかわいそうだからやめようと言うだけでは説得に欠けます。

 

どうして虐待が恐ろしいかと言うと、虐待は将来パーソナリティー障害など心の病を抱える人々を大量に作ってしまう可能性があるからです。

 

虐待と一言で言っても種類がたくさんあります。一般的に身体的な暴力や性的虐待を指すことが多いのですが、本来はもっと広い意味で使います。情緒的虐待もこれに含まれます。

 

一番困るのは、子供の存在自体を無視するネグレクト(育児放棄)と呼ばれるものです。

 

子供がどれだけ泣こうが喚こうが、何もしてあげずにほっとくとどうなるか。そうした状態で育った子供は、次第に自分の欲求を伝える気力を失い、無表情になり、将来にわたって心の病に苦しむことになります。

 

主に母親について考えると、子供の前では決して暴力も暴言も振るわないけれど、いつも不幸な母親像を見せていると言うのも1つの虐待と言えるでしょう。

 

逆の言い方をすれば、子供を精神的な病気に追い込みたいと思ったら、子供が小さい頃からずっと不幸な母親でいれば良いのです。

 

子供の前で繰り返し夫婦喧嘩をし、暗く落ち込んだ顔をする。「あの男と結婚しなければ良かった」と愚痴っていればいいのです。

 

しかし、ただ虐待は良くないことだと、母親を責めたり説教したりしてもかえって母親を追い詰めるだけになります。

 

そして、罪悪感を募らせ、感情がいっそう不安定になり状況を悪くする恐れがあります。

虐待をする母親は、多かれ少なかれ心理的な不安、葛藤、孤立、疎外感、を抱いて心の中が荒れている状態にあります。そのため、常にうつ病や依存症等を発症してることも多いです。

 

その背景には、夫の問題もあります。

例えば夫に暴力を受けていたり、音がアルコール依存症やギャンブル依存症だったり、人格的に未熟だったりすることが多いのです。また経済的な暴力や家族全体の問題が見られます。

 

さらに社会から孤立していたり、家族の中に手のかかる子供がいたり、家事と育児が重なって母親が目一杯になっている場合もあります。そして母親自身が自分の親から愛されていないと感じていたと言う人もいます。虐待してしまう背景には、こうした問題を複数抱えるというのが特徴として挙げられます。

 

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実は母親も発達障害を抱えていた

このような母親にとって必要なのは先ほども言いましたが、批判や説教ではありません。正しい理解と受容、そして温かい支援になります。

もし自分のやっていることが虐待かもしれないと思う人がいたら、どうぞ病院やカウンセラーに尋ねてください。

 

今更何ともならない過去の話をしても無駄と言う気持ちを持つかもしれません。

 

しかし精神科やカウンセラーは話を受け止めるプロですので安心してください。十分な時間をかけ悩みを聞いてもらえます。そしてどのような状況の時にどのような感情になり虐待してしまうのかを一緒に考えてもらえます。

 

また場合によっては薬を使って感情のコントロールの支援とすることもあります。

 

母親に、発達障害があると自分の子供に愛着関係を築きにくいことを挙げましたが同時に自分の親ともすでに人間関係は崩れていることが多いです。

 

発達障害は遺伝的素因も多いため、発達障害の人が育った家庭の話を聞くとその両親や祖父母などにも発達障害傾向があることが少なくありません。

 

ほんの20年前まで、発達障害についての情報はほとんどなく、それ以前に子育てした親たちは、自分の苦手や生きづらさの理由を、誰にも理解されず苦しみながら子育てしていた可能性が大いにあります。

 

最近よく話題になっていた「毒母」と呼ばれる人たちにも人生の経過の中で、いろいろな理由や事情があったのではないかと想像できます。自分の母親のことを毒母と言ってしまうほど親子関係が崩れてしまったりはどこにあるのか。

 

もしかしたら毒母たちは自分が発達障害のあることに自分自身はもちろん周りにも気づいてもらえず、苦しんでいたのかもしれません。

 

毒母を批判して軽蔑しても何も変わらないどころか、さらに感情的になるか深く心を閉ざしてしまいます。力ずくで相手を説き伏せようとしても、頑なになってしまいます。

 

もちろん、こじれてしまって親子関係を修復するのは並大抵のことではありません。時間もとてもかかります。しかしまずは、相手を深く理解することで怒りが収まる場合もあります。

 

学校現場でよく聞くモンスターペアレントも同じではないかと思っています。これもなぜモンスターと呼ばれるほど感情がコントロールできないのか、冷静さをしなってしまうのか、そうならざるを得なかった背景に思いをめぐらせることも大切なことではないかと考えています。

 

まとめ

発達障害と虐待の関係について書いてきました。

 

虐待という言葉だけを聞いた時には、「なんでそんなことをするんだろう〜」と感じてしましまいがちですが、育てれる母親にも虐待という選択肢しか見つけることができなかったかしれません。

 

発達障害は軽症なこともあれば、重症なこともあります。

 

とくに軽症な人は自分も周りも気づきにくいことが多く、人になかなか理解されずに悩んでいる人もいます。

 

もし、あなたが子育てしている母親であり、子供にどうしても手を上げてしまうときには、一人で悩まずに各地区にある「発達障害者支援センター」と検索してみて調べてみてください。