うつ病は甘え?勘違いと偏見を生みやすい3つの理由

こんにちは。
精神科作業療法士の大祐です。

 

うつ病という病気は
かなり有名になりましたが
それでも対応となると苦慮している人は
とても多いです。

 

その中でときどき言われる
うつ病は甘えではないのか?

 

そう言われたことがある人
もしくはそう思い込んでる人
むしろそう言ったことがある人

 

きっと沢山いるのではないでしょうか?

 

結論からいいますと、答えは
うつ病は甘えではありません。

 

うつ病は甘えなどではなく
れっきとした病気です。

 

病気でなかったら、
うつ病を治す精神科医は必要ありませんし、
心を落ち着かせる薬も必要が無いのです。

 

なぜうつ病は甘えだと言われてしまうのか、
それには悲しい偏見が関わっているのではないかと思うのです。

 

 

うつ病が甘えだと言われる勘違い

このことについて大きく3つの勘違いが
あるのではないかと考えています。

 

うつ病は気の持ちようである

例えばよく、
うつ病は気の持ちようだと
思われてしまいます。

それはきっとうつ病がどういう病気なのか?
というちゃんとした知識が世の中に
広まっていないからだと思います。

 

うつ病というのは抑うつ状態になり、
精神活動が低下し、常に虚無感でいっぱいに
なってしまう心の病気なのです。

 

それだけ落ち込み、
生きる活力を無くしてしまった人に、
どうやって気を持ち直してもらうのでしょうか?
と私は考えます。

 

気を持ち直す瞬間を
越えてしまったから
うつ病になってしまった、
ということに気付いてほしいと思います。

 

うつ病の人は、
我慢し続けたからうつ病に
なってしまったのです。

 

うつ病は構ってほしい人である

うつ病なんて構ってほしいだけだ、
と思われることがあります。

 

それはうつ病になることによって
仕事や学校を休みたがったり、
情緒が不安定になってしまう
からではないでしょうか。

 

実はうつ病の人は、
うつの症状が始まっても
身体的な支障が出るまでは
なんとか頑張っています。

仕事や学校に行きたくなくても行きます。

 

ただ、行けなくなる瞬間があります。

 

起きようとしても身体が起こせない、
ご飯が喉を通らなくて目眩がする。
出社登校のストレスにより吐いてしまう、
涙が止まらなくなってしまう、
などの症状が出始めた時です。

 

そんな時うつ病の人は治さなきゃいけない、
と脳がサインを出し
些細な心の休みを欲します。

 

それは構ってほしいのではなく
防衛本能であると知ってほしいです。

 

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うつ病は寝ていればすぐに治る

そして悲しいことに、
うつ病なんてすぐ治ると
思われてしまいます。

 

うつ病がすぐ治ると言われてしまう
理由はただ一つ、
心の傷が見えないからだと思います。

 

しかし傷が見えないからこそ、
深いこともありますし、
本人ですらその傷がどれだけ深いか、
どれくらいで治るかを
確認することが出来ません。

 

ですので、誰もその傷を治すのに
どれだけの期間が必要なのか、
何をしたら治るのかがわからないのです。

 

実はうつ病の人は常にそんな不安と戦い、
自分の心の傷を手探りしながら
生きているのです。

 

まとめ

うつ病が甘えだと勘違いされやすい
ことについて書いてきました。

 

うつ病は身体的な病気ではない為に、
気の持ちようだと思われ、
更に構ってほしいだけだと思われ、
挙げ句の果てにはそんなものは
すぐ治ると思われてしまいます。

 

ですがうつ病に対する知識が
間違ったものとして社会に
広がってしまったから、
そのような偏見が産まれて
しまったのではないでしょうか?

 

うつ病は甘えなんかではありません。

我慢し頑張っても
誰にも甘えることが出来なかった
結果がうつ病だと思います。

 

だからこそうつ病には
周囲の方の理解と協力が
絶対的に不可欠なのです。

 

うつ病の人に「頑張れ」や「大丈夫」を
言ったりはしていませんか?

 

すでに限界まで頑張ってきた人に
頑張れと言ったり、
大丈夫じゃないところまで
来てしまった人に大丈夫だと言っても
響くわけはありません。

 

なおさら追い詰めてしまうだけでしょう。

 

周囲の人が出来ることは、
説教をするのではなく話を聞くこと。
何か特別なことをする必要はありません。

 

うつ病の人はアウトプットの作業が
著しく足りていません。

言葉にしたり声にしたりにして
整理されるべき情報が全て頭の中で
混乱してしまうのです。

 

無理に話させるのではなく、
当たり前のことから少しずつ
会話をしていくことが
改善への一歩となるのではないでしょうか。

 

そして何より、うつ病になってしまう前に
身近な方が本人の変化に気付き、
予防することが大事であると思います。

 

あなたの大事な人をうつ病から
助ける為に、守る為に。

 

うつ病に対する理解を持ってほしいです。