呼吸をコントロールできることは最大のストレス対処法である

うつ病治療
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みなさん、こんにちは。
精神科作業療法士の大祐です。

本日のテーマは呼吸をコントロールできるメリットについて
話します。

 

まず「呼吸」について考えていきますね。
当たり前の事ですが呼吸をしないとすぐに人間は死んでしまいます。
食べ物は大切ですが食べ物なしでも数週間は生きれます。
水も非常に大切ですが水なしでも数日間は生きられると思います。

 

しかし酸素がなければ数分も生きられません。
酸素は、私たちの健康と生存にとって何よりも欠かせないものです。
呼吸を通じて体内に取り込むんですがほとんどの人が
非常に浅い呼吸をしていることが多いです。

実はこういう浅く短い呼吸では必要な酸素が十分に体に送られません。

 

突然ですが今この記事を読んでくださっているあなたは
呼吸の記事を読んでいるので、今まさに「呼吸」を意識している
のではないでしょうか?

 

もしかしたら深呼吸を一度や二度くらいしたかもしれませんね。
では意識する前は呼吸をしていませんでしたか?

もちろんちゃんと呼吸をしていたと思います。
ただ意識をしていなかっただけでしょう。

 

呼吸を司っているのは自律神経系です。
自律神経の活動のほとんどは、無意識に行われているものが多いので
例えば、呼吸のほかは、心臓の鼓動、消化、瞳孔の拡張や収縮
といったことをコントロールしています。

呼吸以外は全て無意識下の中で行われています。
ただし呼吸のコントロールだけは別です。

 

呼吸は自動的に行われるになっていますが、
いつでも好きなときに自分でコントロールすることもできます。
呼吸の深い、浅い、早い、遅いといったことを
好きに調節を自分の意思で行うことができます。

このように意識的に呼吸をコントロールできるわけなんですが
いったいそれはなぜなんでしょうか?

 

1,呼吸をコントロールできるとストレスに対処できる。

人は常に不安を抱えて生きているものです。

・面接がうまくいくだろうか、
・解雇されないだろうか、
・飛行機に乗り遅れないだろうか、
・SNSで悪口を書かれないだろうか、
・お金をなくさないだろうか、
・請求書が支払えない状態になりはしないだろうか、
・・自分が大事に思う人が病気になったりしないだろうか、
締め切り間に合うだろうか、

例えを出すだけでも数限りないですが、
日常的に心配している人は非常に多いです。

このような不安を呼吸をコントロールできることで対処できます。

 

2,呼吸を深めることで副交感神経のスイッチを入れることができる

私たちは呼吸が浅いだけで、自分でも知らないうちに
ストレスを抱える状況になることがあります。

例えばですが、交通渋滞につかまったり、将来のことが心配に
なったりするだけで、ストレス、怒り、不安といった感情を覚えます。
そして自分でも知らないうちに呼吸が浅くなってもおかしくないのです。

幸い、呼吸は自分でコントロールできるので、
それを通じて正常な状態に戻す事は可能なのです。

深呼吸には素晴らしい力があります。
しかし、呼吸の仕方を学び直さないといけないと言うのは非常に厄介です。
学び直すと言う言い方をしたのは昔は誰もが完璧な呼吸を身に付けていたからです。

最近の傾向なんですが深呼吸をしてくださいと言うと、
ほとんどの人が真っ先に肩を上げて息を吸っています。
こうなる人は胸で呼吸するのが習慣になっているのです。
胸で呼吸するとはいを空気で満たしているつもりでも、
肺をきちんと動かしていないので空気が十分に送られません。

 

正しい深呼吸を実践について

 

正しく呼吸する能力を取り戻したいと考えている人は
ぜひ次のやり方を試してみてください。

1、背筋を伸ばして楽な姿勢で座り、顔を正面に向けて肩の力を抜きます。
その時に目は閉じても閉じなくても良いです。

2、どちらかの手をお腹に当てて、もう一方の手を膝に置きます。

3、息を吸う時に、容器に水を注ぐように
お腹と肺空気でいっぱいになる様子を思い浮かべてください。

4、肩の力を抜いたまま鼻から大きく息を吸い、
お腹に当てた手でお腹が膨らんでいるのを感じましょう。はいに
もギリギリいっぱい空気を入れそのまま2秒キープします。

5、鼻から息を吐き、お腹と背の空気を最後のいってきまで
空っぽにするイメージですこの時、お腹が凹んでいくの体で実感しましょう。
大切な事は空気を全て吐ききることです。

そうすることで、次に息を吸った時に新鮮な空気をたくさん取り込めます。

まとめ

この呼吸法を何度か繰り返すと、効果の高い深呼吸ができます。
そして実際にされると分かるのですが体は瞬時に変わります。
この呼吸を身に付けると副交感神経のスイッチを自分の意思で
切り替えれるようになるばかりか自分の雑念を制御する力も高まります。

短く浅い呼吸は、ストレスや不安につながります。
一方で深くリズミカルな呼吸はリラックスとコントロールにつながります。
このメリットがあるからこそ人は自分の力で
呼吸をコントロールできる能力を持っているのだと私は考えています。