精神科は敷居が高い。受診を悩むあなたに伝えたいこと。

 

どうも、こんにちは。
精神科作業療法士の大祐です。

 

精神科に勤務していて、感じることがあります。

それは、受診されてくる患者さんは、重症になったからでないと病院にこないということです。

 

これは、非常に大きな問題だと感じています。

まだ精神科は、敷居が高いのだと現場にいても思っています。

 

例えば、風邪とかであれば、早めに受診される人が多いですよね。

熱が42度くらいにならないと受診しないなんて考えている人はほとんどいませんし、早めに病院に受診することで比較的軽症で済むことを知っています。

 

しかし、精神科となると、早めの受診ということにはなりません。

うつ病で何日も寝ていないとか、食事が全然食べれないという状態になって初めて受診されてます。

 

これは、やはりまだまだ、偏見があるのだと思います。

 

現場にいて感じるのは、もっと気楽に精神科を受診してほしいと思っています。

 

この記事では、精神科は敷居が高いと感じてる人に、精神科で働く私からメッセージを贈りたいと思っています。

 

精神科は敷居が高い

日本でも以前に比べ、精神科や心療内科が身近な存在になり、カウンセリングと言う言葉がずいぶん一般的になりましたが、まだまだ活用できない人が多いです。

 

あなたはカウンセリングと聞いたとき心を病んだ人が受けるものと思っていませんか。

 

もっと言えば、
カウンセリングなんてまだ受ける段階じゃない
自分の問題だから自分で解決する、と感じていませんか。

実際にこんな気持ちの人が多く、カウンセリングを考えるも一人でずっと苦しんで、ギリギリのところまで追い詰められて、ようやく訪れるという切羽詰まった患者さんが多いです。

 

まるで重い病気にならないとカウンセリングには行ってはいけないという思いがあるかのようです。

 

カウンセリングはもっと軽い気持ちで、心がちょっとこわばっていると感じたら気軽に活用すればいいと私は思います。体のケアと同じように心のケアも考える。

 

身体のコリを感じたらマッサージを受けるくらいの感覚くらいでいいです。

 

自己管理とは、自分の生活や行動で健康維持したり自己向上させたりすることです。

 

決して自分一人で管理しなければいけないという意味ではありません。

 

ただ、愚痴を聞いてもらいたいがために、よく知らない街角の占い師に悩み事を相談したりするよりは、カウンセリングのプロに話を聞いてもらったほうがずっと心の中を整理できると思います。

 

専門家に相談に乗ってもらうというのは、自分の気持ち客観的にとらえやすくなります。そして、日本にもいろんなプロがいます。

 

自分を上手に管理するためにも必要なときには、必要なプロの手を借りられるようになったほうがいいですね。

 

プロに話を聞いてもらうと、モヤモヤしていた心の気持ち、自分でもよくわからなかった気持ちに気づけたりします。自分でも、「なんでこんなことで悩んでいたんだろう」と思うこともあります。

 

また大きな活用ポイントとして被害者意識から抜け出せるという利点もあります。

 

現実にいじめなどが起きている時などは被害者意識を持つ事は問題を解決するためにも必要な感情ですし、疎外感から心防衛するための方法でもあるので、とても大事なことです。

 

しかしずっと被害者意識をこだわって持っていると、感情が内側にこもってしまい、現実の幸せに気づきにくくなります。いろんな解決策があるにもかかわらずこれしかないと思い込んでしまう視野の狭さにも繋がります。

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口に出して頭を整理する

誰かに相談してみる事は、自分とは別の視点で判断してもらえるというメリットがありますが、人に話した時点で自分の中で問題が整理できると言うメリットもあります。

 

心の中でモヤモヤと思い悩んでいたときには見えなかったことが、口に出すことでクリアに見えてくるという事は、あなたの経験したことがあると思います。

 

例えば、毎日子供を叱ってばかりで気分が重いと言う母親。心の中での考えていたことは、叱らずに済む子育てをしたいと思っていたとしても、気がついたら感情に身を任せて叱ってしまう。これをカウンセリングを受けると、自分のその状況を説明します。

 

なぜ叱るのか、どんな時にイライラするのかをを逐一説明しているうちに問題はもっと別の部分にあったと気づくかもしれません。

 

問題の根が見えてくれば、具体的な解決策に取り組めます。中には問題が複雑にからみあって、一筋縄では解決できないケースもあると思います。

 

しかし、人に相談するために言葉に出すと、心の中だけで考えていた時よりも少しはシンプルになります。

 

人に相談するときには、どうやって説明すればいいのかと考えるので自然と自分の考えがまとまります。

 

人に頼るのは健康を維持する技術です。

人に頼れる人は、心理学的に見ても大人です。

人に町全体を入れると言うのは、どうすれば良い結果が得られるのか、どうすればより良い未来が待っているか、自分の考えや行動を見ようとする姿勢があるということです。自分で自分の態度や活動を考えるの「メタ認知」と呼びます。

 

この「メタ認知」がうまく働く人ほど問題解決能力が高く、自分を客観的に捉えられます。ひとりで悶々と考えているより、人に話したほうが解決の能率アップするの間違いはありません。

 

一人で問題解決を目指さなくても人に頼っていいのです。

 

まとめ

精神科は敷居が高いと思っている人に向けて、もっと気軽に受けてほしいという気持ちを書いてきました。

 

最初に書きましたが、風邪のひき始めにすぐに病院にいけば、軽症で済みます。

 

しかし、重症化してからでは、完治するまでに非常に時間がかかります。

 

精神科も同じで、ちょっと最近ネガティブ傾向に考えすぎだな、眠りが浅い感じがするな、人と会うことにいつもより緊張感が強いな、などちょっとしたことでも相談するくらいの気持ちで良いと私は思っています。

 

重症化してからでは、風邪とは比べものにならないくらいの治療の時間を必要とします。

 

そんなときこそ、私たち精神科のスタッフに頼ってください。

 

カウンセリングもその一つですし、精神科作業療法もあなたの健康の力になれる一つだと私は考えています。

 

しかし、現実はまだまだ、敷居が高いのが事実です。

 

そのために、私も含めて精神科に携わるスタッフが情報を発信することでもっと身近で、もっと簡単に利用できる精神科でありたいなと考えています。