大人の発達障害?生活のしにくさを感じるあなたへ伝えたいこと

 

どうも、こんにちは。
精神科作業療法士の大祐です。

 

あなたは「大人の発達障害」という言葉をご存知ですか?

 

近年、大人の発達障害はテレビ番組で特集されたり、ネットで情報が流されたりと広く知られるようになってきました。そのため、自分の「生きづらさ」の問題が発達障害になるのではないかと考え、20代、30代で受信する人が増えています。

 

しかし、そもそもなぜ「大人」とつくのでしょうか。

 

どんな症状があるのか。自分も発達障害なのか。気になることがあると思います。

 

ここでは、まず大人の発達障害について書いていきます。

そして、精神科で働いている現場から教えてもらう知識についてもシェアしていきますね。

 

なぜ「大人」とつくのか

なぜ大人の発達障害と言われるかということについてですが、発達障害が起こるのは乳幼児期からだと言われています。しかし、症状が比較的軽症であったり、知的なレベルにほとんど問題がない場合、全く気づかれずに大人になっていきます。

 

つまり、発達障害に対して全く未治療のまま、大人になっていくわけです。

 

子供の時は学校という比較的ルールがきっちり決まった世界の中で生きています。軽症の場合であれば、多少の生きにくさは感じていたとしても、何とか生活はできます。

 

しかし、社会人になると、このルールが一気に複雑化して、人との関係性も多岐に渡ります。
上司、同僚、後輩、仕事先の相手、部署の中でも影響力のある人、影で力を持っている人、さまざまな人がいます。

 

学校とは違う、距離感のバラバラな人間関係とその世界独自の常識であったり風習があったりしますので、この環境に対応できなくなるのです。

 

大人の発達障害とは、もともとあった発達障害の症状が大人になって初めて、生活に支障の出るレベルになって気付くことです。

 

職場で起こしやすい問題の一例

例えば次のような問題が起こりやすいです。

 

・返事する必要性を感じないため呼びかけても返事をしない、
・報告、連絡、相談ができない
・「あれはできた?」など曖昧な表現での質問は何を指しているのかがわからない
・指示された内容勝手に解釈して言われた通りおこなわない
・要求されている仕事のレベルが理解できないので中途半端に終わらせてしまう
・手先が不器用なことから仕事が雑になりがちで仕事を仕上げるのが遅い

 

こうした問題はあくまで一例です。

 

しかし、発達障害という知識や特徴をしらない、職場の上司や同僚には、「やる気がない」、「怠けている」としか認識されず誤解されてしまうことも多々あります。

 

社会に出るときには、対人関係が大きく変更します。気心の知れたプライベート中心のこういう関係から、雑多な人たちとの人間関係と一挙に複雑になります。

 

そして社会的なマナーや一般常識がより厳しく求められるようになります。ところが、発達障害の人は、こうしたマナーや常識を理解できていないことが多いため、「非常識」「生意気」と誤解されることが多くなります。

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相談する場所を検討する

自分は発達障害かもしれないと疑わしく思ったら、専門の医師を受診することをお勧めします。

 

なぜなら、発達障害は、ここの特性の現れ方が千差万別です。そのためネット等で集めた不確かな対処法に頼ると自分の特性に合致しない間違った方法を知ることになりがちです。

 

そのためかえって特性から生じる問題を助長させることにもなりかねないのです。

 

発達障害は、診療領域では精神科に該当します。特に専門の医師と言う言葉を使ったのは、同じ精神科の医師でも、専門的に見ている疾患によって診断の観点が異なるため、他の精神疾患と誤診される恐れがあるからです。

 

精神医学の世界では、実はこれまで大人の発達障害は無いものと考えられてきました。そのため、大人の発達障害を専門に見る医療機関はまだまだ多くないのが現実です。

 

受診する場合は、大人の発達障害を専門に見てくれるかどうか、事前に確認しておきましょう。

 

他の方法として、最寄りの発達障害者支援センターに問い合わせる方法もあります。

 

まとめ

大人の発達障害と言われている理由とその症状、相談先について書いてきました。

 

発達障害が起こる原因は、実はまだはっきりとはわかっていません。農薬、化学物質、妊娠中の体内環境など、様々な原因が考えられています。1つ有力なのは遺伝的な要因が大きいのではないかという考え方です。

 

ここで、1つ言えることは、発達障害の人に生まれた時から特徴や特性が表れているわけでは無いということです。

 

さらに、症状もすぐには分からないということもあるので、全く気づかれないことがあるのです。

 

発達障害かもと悩んでいるのなら、一度相談を受けてみることを選択肢にいれてみてください。

 

最初にも書きましたが、ネットの情報だけを鵜呑みにしないこと。

 

まず、あなたの特性をしっかり伝えられる場所に相談することです。